人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ねこ本

ネットで検索すると、猫が出てくる小説はたくさんありますが、猫が一人称の小説って探すとなかなか無いですね。
それでも何とか本屋でみつけて、読んだのが下記の本。
内容紹介文は本から引用しています。
猫本を読んでみたい方の参考になれば・・・。


ジェニィ
ポール・ギャリコ 古沢安二郎訳 新潮文庫 1972年1月刊行 1979年7月文庫化

<作品内容>
 「突然真っ白な猫になってしまったピーター少年は、大好きなばあやに、冷たい雨のそぼ降るロンドンの町へ放り出された。無情な人間たちに追われ、意地悪なボス猫にいじめられ・・・でも、やさしい雌猫ジェニィとめぐり会って、二匹の猫は恋と冒険の旅に出発した。猫好きな著者ギャリコが、一匹の雌猫に永遠の女性の姿を託して、猫好きな読者たちに贈る、すてきな大人の童話。」

<感想>
ちょっと文章が読みづらい部分がありました。
ネットで調べると、「さすらいのジェニー」(矢川澄子訳 大和書房)のほうが読みやすいというレビューもありましたね。
お話し自体は面白いです。
突然猫になってしまった少年の猫として生きていく様子や冒険、恋、ワクワクしながら読めました。本屋ではなかなか見つからなくて、私は古本屋さんで購入しました。




猫語の教科書
ポール・ギャリコ 灰島かり訳 筑摩書房 1995年7月刊行 1998年12月文庫化

<作品内容>
 「ある日、編集者のもとへ不思議な原稿が届けられた。文字と記号がいりまじった、暗号のような文章。『£YE SUK@NT MUWOQ』相談を受けたポール・ギャリコは、それを解読してもっと驚くはめになる。原稿はなんと、猫の手になる、全国の猫のためのマニュアルだった。『快適な生活を確保するために、人間をどうしつけるか』
 ひょっとしてうちの猫も?」

<感想>
これを読んだら、「そうか!人間は猫にしつけられていたのか!」と納得出来ちゃいます(笑)
猫の写真も可愛い!
猫好きさんにお勧めの1冊です。




町でいちばん賢い猫
リタ・メイ・ブラウン&スニーキー・パイ・ブラウン 茅律子訳 早川書房 1997年2月

<作品内容>
「人間なんかに殺人犯はつかまえられないわ。人口三千人の町で起きた残忍な連続殺人事件に、トラ猫ミセス・マーフィは意気込んだ。静かな町を脅かす砂塵はんを放っておけば、飼い主の女性郵便局長ハーリーまで命を狙われてしまう。ミセス・マーフィは自慢の鼻を武器に、相棒のコーギー犬ティー・タッカーとともに事件の調査に乗り出した!キュートな名探偵トラ猫ミセス・マーフィの心温まる活躍。楽しさいっぱいの新シリーズ」

<感想>
最初はミステリー小説の脇役?と思ったら、ちゃんとセリフがあるし事件解決のために活躍します。
たまたま古本屋さんでみつけて買った本でしたが、面白かったです。
シリーズ化しているようなので、他のお話も読んでみたいです。




あたしの一生 猫のダルシーの物語
ディー・レディー 江國香織訳 2000年7月飛鳥新社より刊行 2016年小学館より文庫化

<作品内容>
「<あのひとへの、あたしの愛/それから、あたしへの、あのひとの愛/あたしは、あたしたちが一緒に暮らした日々の思い出を/あのひとの胸のなかにちゃんと蒔いておいた。/あたしがいなくなったあともその思い出があのひとを、なぐさめてくれるようにね。/けっきょくのところ、もんだいなのは愛ということ・・・・>
「あたし」と「あたしの人間」の、出会いから「あたし」の死までの17年と4か月にわたる濃密な時間を、猫の視点で描いた感動的な物語。
江國香織のしなやかな日本語で贈る傑作、初の文庫化。ジュディー・キングの素晴らしいイラストレーション16点も完全収録!」

<感想>
こんなに愛された「あたしの人間」が羨ましく思えます。
最後は涙なしでは読めません。




通い猫のアルフィーの奇跡
レイチェル・ウェルズ 中西和美訳 ハーパーBOOKS 2015年9月

<作品内容>
「飼い主の老婦人を亡くし、ひとりぼっちになった猫アルフィー。帰る場所もなく空腹でさまよい続けたすえ、とある住宅地にたどり着くいたアルフィーは、そこで〈通い猫〉として生きようと決める。だが訪ねた先の住民は揃いも揃って問題だらけ。世をすねた無職の男に育児疲れの主婦、デートDV被害者・・・そんな彼らに、いつしか1匹の小さな猫が奇跡を起こす!?全英絶賛、ハートフル猫物語。」

<感想>
通い猫って?タイトルに惹かれて買った本です。
ひとりぼっちになった猫が最後は幸せになれるのかしら?と読んでいくうちに色々と問題が^^;
奇跡はどうぞ読んで確かめてください。
読んだ後は心が温かくなる、そんな本です。




きっと探せば、もっともっとあるのだと思うのですが、地元の本屋さんでは置いてないのでしょう。
実物を見てから(文章の感じとか)買いたい私は、お取り寄せはしたくないのです。
今度、札幌で本屋巡りでもしようかしらね。
by surigon | 2016-04-24 15:13 | 趣味
<< う~~ん 今日の緑化植物園 >>